発生箇所別!雨漏りの原因の見分け方
もうすぐ梅雨の季節。この時期に気になるのが雨漏りです。雨漏りしていることはわかるものの、どこが原因なのか分からないことも多いですよね。本記事では、発生箇所別に雨漏りの原因について解説します。自分でできる応急処置方法などについてもご紹介しますのでぜひご一読ください。
①部屋の壁から雨漏りしている場合
【部屋の壁から雨漏りしているときによくある症状】
・壁紙やクロスに染みや剥がれがある
・壁に水滴がついている
・壁に黒カビが発生している
原因1:外壁材のひび割れ
外壁にヒビがある場合、そこから雨水が侵入してしまいます。外壁に幅5㎜以上のひび割れがある場合は要注意です。特に窓周りはひび割れしやすい箇所です。定期的にヒビが発生していないかチェックしておきましょう。
原因2:外壁の目地のコーキングの劣化
外壁にはコーキングという充填剤が使用されています。この充填剤は紫外線や雨風によって劣化していきますので、劣化してできたひび割れや隙間から雨水が侵入してしまうケースがあります。とくに外壁に窯業系サイディングが使われている場合は、外壁のコーキングが劣化して雨漏りしている可能性が高いです。
原因3:防湿シートの破損
壁に水滴がついていたり黒カビが発生したりしている場合、防湿シートが破損している可能性があります。防湿シートは壁の内部にあり目視で確認することは難しいので、雨漏り業者に依頼して調査してもらうことになります。
②窓の周辺から雨漏りしている場合
原因1:窓や換気扇のコーキングの劣化
窓やドア、換気扇といった壁に穴を開けて取り付ける箇所は、サッシと外壁材の境目をコーキングという充填剤で埋めます。コーキングは経年劣化によって細かいヒビや裂け目ができてしまうので、その隙間から雨水が侵入し雨漏りしてしまうケースがあります。コーキングを充填し直すための道具はホームセンターでも売っていますのでDIYも不可能ではありませんが、再発を防ぐためにも専門業者に依頼したほうがよいでしょう。
原因2:雨どいの詰まり・破損
雨樋に落ち葉や砂などのゴミが詰まって、水の流れが滞ると雨漏りに繋がってしまうことがあります。特に雨樋の破損が起きると、その隙間から室内に雨水が侵入してしまう原因になります。雨樋の詰まりが原因だとしても、屋根上に登って掃除するのは危険です。詰まりでも破損でも、業者を呼んで修理してもらうことが大切です。
③天井から雨漏りしている場合
【よくある症状】
・天井に雨染み、雨垂れが出来ている
・天井板に黒カビが出来ている
・天井のクロスが剥がれてきている
原因1:ベランダの防水層の劣化
ベランダの床には、水の侵入を防ぐための防水層があります。しかし、この防水層の撥水力や防水力は経年劣化によって低下していきます。修理を怠っていると水が染み込み家の中まで雨水が侵入してしまうのです。また、ベランダと外壁のつなぎ目や手すりなどの部分が雨水の侵入口になっていることもあります。
原因2:ベランダの排水溝の詰まり
ベランダの排水溝も落ち葉やゴミで詰まりやすい場所です。排水溝が詰まってしまうと、流れなくなった雨水が壁に染み込んでしまうことがあります。定期的に掃除することで排水溝の詰まりによる雨漏りを未然に防ぐことができます。
原因3:屋根の不具合
屋根の折り目や端の部分は、15年ほど経つと経年劣化により浮きやくぎの緩みが発生します。そこから雨水が浸入し雨漏りしてしまうことがあるのです。また、屋根材にモノが当たったり強風が吹いたりすることで、破損したり脱落したりすることがあります。屋根材が消失し屋根下地が露出してしまうと、天井裏に雨水が染み込んでしまいます。屋根上の作業は危険ですので、業者を呼んで確認してもらいましょう。
原因4:天窓のガラスパッキンの劣化
天窓から雨水が落ちてきている場合は、天窓のガラスパッキンが劣化している可能性が高いです。ガラスパッキンとは、天窓のガラスとサッシのつなぎ目のことです。天窓から雨漏りしているケースのほとんどは、このガラスパッキンの経年劣化によるものです。
④マンションの最上階で雨漏りしている場合
【よくある症状】
※天井から雨漏りしているときの症状と同様です。
・天井に雨染み、雨垂れが出来ている
・天井板に黒カビが出来ている
・天井のクロスが剥がれてきている
原因1:屋上の水たまり
本来、屋上には水がきちんと流れるように勾配がつけられています。しかし、勾配に凹凸があったり均一につくられていなかったりすると水たまりができてしまいます。屋上の防水コートは経年劣化してしまいますので、水たまりに溜まった水が染み込んでいくと最上階の天井から雨漏りしてしまうのです。
原因2:屋上や外壁のコンクリートのヒビ
屋上や外壁のコンクリートも紫外線や雨風によって経年劣化してしまいます。ひび割れが生じると、そこから雨水が染み込んで雨漏りが発生するケースがあります。
雨漏りが原因でない場合とは?
洗面所・浴室・水道管・エアコンの配管周辺なら「漏水」の可能性
漏水とは、水道管や排水管の不具合で水が流れ出てしまう現象のことです。特に、洗面所や浴室、水道管やエアコンの配管周辺で起こりやすいです。水を使っていないのにメーターが回っていたり、雨が降っていないときでも水が漏れていたり、使用量はいつもと変わらないのに水道代が急に上がったりした場合は、漏水の可能性があります。漏水の場合は、雨漏り業者ではなく水道業者を呼んで点検・修理してもらうことになります。
室内の壁や天井からの雨漏り、「結露」が原因であることも
建物の欠陥もなく、漏水している様子もない場合は「結露」の可能性があります。結露とは外気と室内の温度差で発生する水滴のことです。外壁にできた結露が屋内の壁に染み込んだり、屋根裏の結露が天井に染み込んだりして雨漏りのような症状を起こすことがあります。適切な換気を行うことも、結露を防ぐ手段のひとつですが、あまりにもひどい場合は換気口や換気棟の設置を検討することをおすすめします。
マンションで天井から雨漏りしているなら上の階からの「水漏れ」かも
マンションの場合、水漏れの原因が他の階にあることもあります。また、自分の部屋の漏水が下の階に広がって迷惑をかけてしまうケースもあります。被害者にも加害者にもなる可能性がありますので、大きなトラブルに発展しないよう気を付ける必要があります。
水漏れの被害者になってしまった場合:
水漏れを見つけた場合、まずは管理会社に連絡しましょう。そして、被害状況を証拠として残しておくために、写真や動画を撮っておきます。上の階の人と直接話し合おうとするとトラブルになる可能性もありますので、まずは管理会社に連絡して間に入ってもらう方が安心です。
水漏れの加害者になってしまった場合:
まずは被害を最小限にするために水漏れを止めることが重要です。万が一、下の階に被害が広まっていた場合、建物以外にも家具や家電に被害が及んでいる可能性も考えられます。賠償金が大きくならないように、最優先で水漏れを修理しましょう。また、自分では気づかない箇所で水漏れが起きることもあります。管理会社から調査の連絡が来た場合は協力することも大切です。
雨漏りの原因を見つけるのは難しい
雨漏りは屋根が原因で発生するイメージがあるかもしれませんが、屋根以外の窓サッシや外壁などが原因で起きることも珍しくありません。屋根から雨水が侵入し、壁のなかをつたって雨漏りしているケースなど、目視だけで雨漏りの原因を見つけるのは難しい場合も多くあります。雨漏りを見つけた場合は、まずは専門業者に連絡して調査してもらうことが大切です。
自分でできる応急処置
防水テープを使う
防水テープとは防水加工されたテープのことで、雨水の侵入を防げる便利なアイテムです。ホームセンターなどで購入することができ、使い方も簡単です。雨漏り用だけでなく、水道管などからの水漏れや外壁を補修するのに適したものなど、種類がたくさんありますので適宜選んで使用してください。防水テープを貼る際は、その箇所の水分や汚れをきちんと拭き取って密着させるのがポイントです。
吸水シートを使う
給水シートはホームセンターやインターネットで購入でき、雑巾の何倍もの水分を吸収してくれます。オムツやペットシーツなどの吸水性のあるものなら代用可能です。
バケツの中に吸水シートを設置して置いておくと、水の飛び散りも防げますし、何度もバケツの水を捨てに行く手間も減らせます。また、窓のサッシなどから雨漏りしている場合、そこに給水シートを貼るのもおすすめです。
まとめ
今回の記事では、雨漏りの原因について詳しくご紹介しました。
雨漏りの原因を見つけることは専門家にとっても簡単なことではありません。自力で原因を探り修理するのは困難ですので専門業者に依頼することをおすすめします。
また、雨漏りや水漏れを見つけた場合は被害が広がらないように早めに修理を行いましょう。
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また雨漏りは原因の特定が難しく、1回の施工で雨漏りが直らないケースもあります。そこでけんおうリノベーションでは雨漏り再発保証期間を最低1年設けさせていただいており、万が一保証期間内で再発した場合は無償で再調査や再修繕を実施させていただきます。
お見積もりやご相談はいつでも承っておりますので、雨漏りでお悩みの方はぜひお気軽にご連絡ください。
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